skoharaの日記

日々のいろいろ

「三体」感想 (ネタバレ無し)

今年の日本SF界で話題騒然の「三体」。アメリカでヒューゴー賞を取ったのはもう2015年。待ちすぎて忘れだした頃にようやく出たので早速購入。なんと発売すぐに重版重ねてて7/15初版で自分のは7/18で第四版。とにかく売れてる。東京の書店では特設コーナーもあるらしいですが、熊本の書店では片隅にある程度でした。

 

読んでもこれはうかつに感想書いてしまうとネタバレになってしまうので、内容については書けない。とにかく風呂敷でかい、いい意味であほなアイデアが多数詰め込まれています。にもかかわらず、お馬鹿SFという感じでは無くいたってシリアス。このあたりはニールスティーブンソンを思い出しました。

 

他に似た作品というと、全然似てないけど思い出したのは帝都物語。歴史を感じさせるところがリアリティを持たせてます。他にもテイストを感じるのは有名なアレとかあるけど、書かない方がよいか。

 

読むときに気になるのは中国人登場人物をどう読むか。カタカナの中国語読みのルビがふってあるけど、登場人物表には漢字読みも書いてある。自分は感じ読みの方がわかりやすいのでそっちで脳内変換して読みました。登場人物表はカードでも入っているので、最初に取り出しておいた方が良いです。

 

あと、第一部はプロローグみたいなもので、結構読むのがきつい人もいるかと思いますが、ここは我慢して第二部に入ると一気に楽になります。

 

その後はなんだこりゃ、という展開が何回か出てきてニヤニヤしながら読みましたが、最終的にはいろいろと考えさせられるし、また、これ結構やばい本なんじゃないかという感じも出てくる。ヒューゴーも納得の作品。