skoharaの日記

日々のいろいろ

特別企画?阪神のゲーム差は安心できるのか

今年の阪神はすでに独走態勢。この状態ならまず逆転されないだろう、と思うが、過去にはいろいろあったことを知っている。近いところではいわゆるメイクドラマ、さらに西鉄の大逆転などいろいろある。日ハムの失速も最近だし。それに個人的には89年の西武が11ゲーム差をおいついたことを覚えている。しかしこれは結局優勝できなかった。

何ゲーム差つけられたが優勝、というのはよく出てきても、何ゲーム差つけられたが一時的には首位を奪った、というデータはあまり出てこない。で、調べてみたら結構面白いことがわかった。なぜかうちにはそういうデータ(本)がたくさんあったりするので・・。

まず、96年セリーグ、メイクドラマの検証。最近11.5ゲーム差という数字がよくでてくる。これが長嶋巨人が跳ね返したゲーム差。現在阪神はちょうど11.5ゲーム差つけている。では、メイクドラマの時に11.5ゲーム差つけられたのはいつなのか。これは実は7/6。つまり現在の方が日程的にはまだ余裕があるのである。メイクドラマの時より楽な状況なのだ。しかもこのときには8/20にはおいついている。わずか一ヶ月半である。ちなみにこのとき逆転された広島のメンバーの一人が現在阪神の金本。

次に日ハム失速98年パリーグの検証。あのとき、日ハムは今年の阪神のように首位を独走していた。しかし、後半大きく失速し優勝を逃した。では、どのぐらい独走していたのか。オールスター前に二位に8ゲームつけていた。その後、7/29には優勝した西武に10ゲーム差をつけていた。つまり、今から一ヶ月たっても1.5ゲームしか阪神が差をつめられなかったのと同じ状況である。しかし、結局日ハムは優勝できなかった・・。ちなみにこのとき逆転された日ハムのメンバーの一人が現在阪神の片岡。

この98年の時点の記事に興味深いデータが載っていた。過去に10ゲーム差以上差をつけたのに(一時的にせよ)首位を取られた例は過去に10回ある(98年時点)。中には94年の近鉄が16ゲーム差を跳ね返した例もある。意外に10ゲーム差は追いつかれてもおかしくないゲーム差なのだ。しかし、その中で追いついたチームが優勝したのはわずか4例しかない。ゲーム差を詰めるのに必死すぎたのか、追いついて安心したのか、結局最初にリードしていたチームが優勝している方が多い。

結論としては阪神が現時点で差をつけている11.5ゲーム差は安心できるものではなく、追いつかれても全く不思議はない差だと言える。しかし、優勝する確率はきわめて高いと言えるだろう。