skoharaの日記

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フェッセンデンの宇宙

フェッセンデンの宇宙 (全集・シリーズ奇想コレクション)
SF短編集。SFっぽくないのも多くはいってますが、まさに一般的SFイメージの作品もありの本。
中学生か高校生の頃に読んだ「フェッセンデンの宇宙」にはかなり感銘した記憶があるのですが、実際に読むと微妙に記憶と違う・・。確か本人が出てきたような気が・・。これは初出版だからそのあたりが違うのかな? そのほかには「追放者」がとても短いですが、落ちも効いてて良かったです。読みやすいですね。

ネタばれになるので、内容もなかなか書きにくい作品が多いですが、書きやすいところで一つ。
「夢見る者の世界」は夢の中で別の世界(ファンタジー世界で王子)を体験していて、その世界では逆にこちらの世界(普通のサラリーマン)を夢と思っている。どちらの世界が夢なのかわからない、という作品です。で、結局・・ってこの先は書けないか。こういう現実・非現実作品は「フェッセンデンの宇宙」とどこか通じるところがありますね。