犬は勘定に入れません
犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
- 作者: コニー・ウィリス,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/04/17
- メディア: 単行本
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やはり、面白い。大森望氏と同じく、私もこれがコニー・ウィリス作品の中で一番好きです。
この作品は、一行ずつしっかり読むべきですね。って、当たり前な感じですが(^^;、私はどうしても初めて読むときは先が知りたくてさっさと読んでしまうので、細部をとばしがち。でも、「神は細部に宿る」ということで、一行一行しっかり読むとさらに面白いところが見えてきました。
基本的にコメディだけど泣くシーンもありますね・・。一回目は泣かなかったような気がするけど、二回目以降、妙に最後の方で泣けるシーンがあります。僕だけか?
最後の方で謎が収束していくところ、それからハッピーエンドというところがいいですね。
いくつか初めて読む人のために。
●前作のドゥームズデイブックは事前に読むべきか?:基本的に読んでなくてかまいません。2作にまたがって出てくる人物は少ない*1ので、直接関係する事項はありません。が、前作を読んでいればその人がどういう人物かは事前にわかっているし、若干楽しめるかも。
●章の頭のところ*2は読んでネタバレにならないか?:再読してるからかもしれないけど、ネタバレになるところもあるかも。初めて読むときはとばした方が無難。でも期待を裏切るところもあり、逆に面白いかも(どっちだ・・)。
●タイムリープ(ISBN:4840205582)の若松君によるとタイムトラベル物は過去が変わるものと変わらない物に分かれるそうですが、これはどっち?:それに答えること自体がネタバレになる作品です。どっちの方向が好きな人も楽しめるはず。