skoharaの日記

日々のいろいろ

昨日のトリノ・カーリング

女子カーリング、カナダに勝利し、迎えた世界チャンピオン・スウェーデン戦。戦前の予想では勝てるはずもない試合でしたが壮絶な激闘になりました。久しぶりにここまで震えるスポーツシーンを見たな、という感じです。

日本は序盤、スウェーデンのミスもありリードを奪います。しかし、中盤から巻き返され5-5の同点。スウェーデンはハウス内に大量のストーンを入れ混戦から大量点を狙う作戦。しかし、日本はかろうじてこれを防ぎ、6-5とリードして第9エンドへ。

スウェーデンはここで後攻ながら、0−0のドローで最終エンドへ、という作戦ではなく、果敢に2得点を狙いに来ます。結局日本は2失点し5-7と逆転され最終エンド。日本は後攻めなので有利、ここで通常の1点ではなく2点を取れば逆転。しかし、スウェーデンもそうはさせません。勝負を決めに来ます。日本は残り時間が少なくなっていましたが、素早い戦略決定でなんとか1点を取って延長へ持ち込みます。

延長はスウェーデン後攻め。日本はガードを堅め、それをスウェーデンがはじくという展開。中央をあけて最後のスウェーデンの一投を迎えたら負けなのでとにかく中央を巡る攻防に。はじかれた日本のストーンはハウスに入り、日本はさらにガードを固めます。最後の小野寺のショットもほぼ完璧なガード。スウェーデンの最後の一投をとても難しくしました。

そして運命のスウェーデン・最後のショット。もはやコースは針の穴を通すようなところしかありません。また、ゲーム終盤には氷の状態からカーブを予測するのも困難になってきており、この状況ではかなり厳しいはず。しかもガードを抜けてさらに日本のストーンより中央に来なければなりません。それが出来なければ日本の勝ちです。

長時間の激闘となったこの試合、もはや他の試合は全て終了し、行われているのはこのゲームだけ。会場の全員が見守る中、スウェーデンの最後のショットは・・ゆるゆかなカーブでガードをすり抜け、そして中央に・・。スーパーショットでした。歓喜するスウェーデンチーム。日本チームはよく闘いましたが、予想外の善戦にも笑顔もなく、とにかく悔しいという表情でした。

もう朝6時過ぎなのに眠れなくなってしまった人も多かったのではないでしょうか。

とりあえず言えることは日本カーリングチームの潜在能力はすごいということ、カーリングは面白いということ、そして僕ではこの感動を伝えきれないのでNumberにこの試合のドキュメントが載ったら買っとけ、ということです。

なお、日本チームの戦いはまだ終わっていません。あと3試合、全勝しないと準々決勝進出は難しい状況ですが、なんとか残り試合を頑張って欲しい。そして、メダルを書けて再びスウェーデンと・・という展開になれば・・。