skoharaの日記

日々のいろいろ

イリアム

イリアム (海外SFノヴェルズ)

イリアム (海外SFノヴェルズ)

この表紙、厚さ、つまりハイペリオン系ということですね。海外での出版は知っていたので翻訳登場に即購入。やっぱりそういう感じの重厚なSFです。まだ読みかけ。しかし、途中まではよくわからない・・。

ギリシャ神話、トロイをめぐる戦いが進んでいくのだが、歴史の世界の中に干渉してくる神々達はSF的技術を多数保有、単純に「過去には宇宙人が・・」物か・・と思いきやそうではなく、それを観察する学師は現代人らしく、この戦争の結果を知っている。タイムスリップ物? のようにも読めるがどうやらかなりバーチャル的にこの世界につれてこられたらしい・・とも読める。

それとは平行して2つの話が進み、一つは地球。一つは木星。地球はかなりハイペリオンの世界チックであり、「どこでもドア」的なもので行き来する地球人達。しかし、地球の生物・地理はかなり改変されており、それを行ったポストヒューマンは今はいない。いったいどこに行ったのか・・。そして木星からはロボット達が火星へ向かう。火星がなにかとんでもないことになっているらしい。それが何かを探りに行くのだが・・。これから、この3つの話しが絡まってくるのだろう。

200頁に近づくあたりから、ようやく話しの道筋が徐々に見えてきて面白くなってくる。まあ、2部作なのでこの1冊だけでは決着はつかなそうだけど、とにかく謎が多くて面白いです。