skoharaの日記

日々のいろいろ

遊戯―その歴史と研究の歩み

遊戯―その歴史と研究の歩み (ものと人間の文化史)

遊戯―その歴史と研究の歩み (ものと人間の文化史)

増川宏一氏によるゲームの歴史とその研究史の本。ゲームの歴史の本といえば数は少ないけどそこそこあります。しかし、その研究史の本というのは珍しいのではないでしょうか。

最初はゲーム史について。最近買ったロイヤルゲーム・オブ・ウルも当然出てきます。この本は今年5月に出たばかりで最新の研究成果が反映されている(はず)なので安心して読めますね。なぜマンカラは日本には入ってこなかったのか、なぜ囲碁は中国のほんの周辺諸国でしか流行らなかったのか、など、いろいろ謎があって面白いです。また、トランプの登場はやはりゲーム界にとって画期的なことだったようです。

後半は研究史。基本的に遊技・ゲームというものは研究されてこなかった、ということがわかります。しかし、最近は研究も結構進んでいるようです。世界の状況、日本の状況と詳しく解説されています。