双生児

双生児 (プラチナ・ファンタジイ)

表紙の裏の紹介文読んでなにやら双子の人生談みたいな話しかと思ってスルーしてたんだけど、「SFが読みたい」asin:4152088966でも１位になっていたので仕方なく読む。

そうしたら、これは並行世界物だった。時間物好きとしては読まないわけにはいかない本だったのに。全然表紙の裏の紹介文じゃ分からん。せめて題名も原題のThe Separationを生かして「分岐点」とかにしてもらえればまだ気が付いたのに・・。

とはいえ、内容はその手の物として読もうとすれば結構前提となる歴史知識が必要となる気はする。幸い、この程度のWW2知識はシミュレーションゲーマーであれば当然だったので問題なかったけど、普通の人にはわかりにくいのかもしれない。といってもそんなに高度ではなくて、とりあえず１ページ目でおかしさに気づければOK。気が付かない場合には、軽く第二次欧州大戦をおさらいしてからの方がいいかも。特に何年に何が起こったかに気をつけて。

そんな方向で押しても売れないということでタイトルが双生児にしてああいう表紙にして「人生の物語」的に読んでしまうのが軽くて売れ線なのかもしれない。

だが、あえて書いておこう。WW2 IF物好きな人、結構本格派なので読んでおくべし。

※IFの方の流れは個人的には無いな、とは思うけど。