氷と炎の歌1 七王国の玉座
- 作者: ジョージ・R.R.マーティン,George R.R. Martin,岡部宏之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/05
- メディア: 文庫
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これを借りたので最近は夢中になって読んでます。面白い。ボードゲームがあるので、それのプレイ準備のためということもあって読み始めましたが、純粋に物語として面白いです。ハヤカワ文庫SFとなってますが、少なくとも第一部はSF色はなく、ファンタジー(というか中世)の国取り合戦という感じ。三国志に近いでしょうか。ヒロイックファンタジー色はほぼ無いですがグインサーガが好きな人はこれも好きなはず。
いろんな国のいろんな人物が出てきますが、第一部では基本はスターク家が視点。その領主と妻、子ども達の話に別の視点も絡んできます。この子ども達の成長話としても読めるでしょう。このあたりはグインの最初の頃のレムス・リンダを思い出します。そして、宮廷の陰謀や国同士の戦闘もあります。さらにはこのような「普通の話」と並行し、北方面でのなにやらオカルティックなあやしげな領域での話しや、さらには東方での旧王家の復活を目指す動きなどが進んでいきます(グインでのキタイっぽいか)。
いろいろな人物がいて最初は混乱しますが1巻150頁ぐらいから慣れてきて居心地良くなっていきます。それぞれの人物がどのような運命をたどるのか。この物語ではどの人物も安全ではないと作者は語っており、「まさかこいつがここで死ぬとは」、といったことが起こるため、緊張感あふれる物語になっています。
そして、この物語はとても長いのも私好み。第一部は始まりにすぎず、7部ぐらいまで続くようです。まだ第四部までしかアメリカでも出ておらず、どうなるかは誰にも分からない状態です。
アメリカでも大人気らしいこのシリーズ、長いもの読みたい人には特におすすめです。