エア

エア (プラチナ・ファンタジイ)

脳に直結するネットワーク「エア」が中国の隣国あたり（架空の地）にある辺境の村にもやってくる。世界とのつながりをもつとき、村がどう変わっていくか・・。基本はそういう話ですが、最初のトラブルで老婆の記憶が主人公メイにすり込まれて大変だったり、村の中での勢力争いや恋愛沙汰などもある話です。

主人公はネットビジネスを起こしたり、デジタルデバイドをなんとかしようと学校を立ち上げたり、そこにお役人が視察に来て助成金を申請したりと、やはりどうしてもインターネットの話と似てきます。これはインターネットの普及期に日本の田舎でも起こったような、そしてよく語られたような、ある意味懐かしさすら感じるような、そういう話になっていますね。改めて、ネットのもつ意味を考えるという点ではいいかもしれません。

主人公はいろんなトラブルに巻き込まれるので、話のテンポはよく、すいすい読めて難しくはないです。