skoharaの日記

日々のいろいろ

ラスト・ビジョン

ラスト・ビジョン (電撃文庫)

ラスト・ビジョン (電撃文庫)

電撃文庫だしライトノベルなんだけど、これはその枠をいろんな意味で越えてます。まず、最初からハードSFっぽく始まります(興味ある人は最初の1頁だけでも立ち読みしてみて)。しかしその後はライトノベル的展開。とはいえ、展開自体は淡々としており、特に面白いこともなく・・。
ここは我慢の時間です(^^;。

しかし、事件発生後は急展開。謎が出てきては解けていく。その軸にあるのはSF的時間トリック。とはいえ、この手の話し自体はライトノベルでもよくある。ライトノベル的ではないのは一人称で説明無しに視点が次々に切り替わったり、場所・時間も説明無しで変わったりで、とにかく読みにくい点。途中のハードSF的展開や大人の事情的展開もわかりづらさを増してます。というか読み手に理解度を要求します。

とはいえ、面白いのは面白い。特に謎が解けてくるあたりは素晴らしい。
どんな小説かが書きづらいのが厳しいですね。