コニー・ウィリス「マーブルアーチの風」

マーブル・アーチの風 (プラチナ・ファンタジイ)

基本的に長編読みの私もコニー・ウィリスとなると中短編集も読まざるを得ないです。でも、前回の中短編集「最後のウィネベーゴ 」は今ひとつでした。というのは表題作は確かに傑作だけどＳＦマガジンで読んでいたので。それ以外はどうも・・。

しかし、今回は傑作多し。表題作のような作品がいいと思えるようになるというのは年を重ねたということなんだろうけど、真っ正面からこういうテーマを据えるというのはすごいなと思います。こういうのを読むといつまでもバカやっているのも悪くない、どころか素晴らしいことに思えてくるから良いですね(^^;。

また最後の「インサイダー疑惑」もかなりいいですね。確かにこういうのはない。と学会とか好きな人にはいいかも。あとクリスマス２編もこの時期読むにはぴったり。たまたま今のこの時期まで読まなかっただけだけどラッキーでした。

あと買ってないけど最新のＳＦマガジンにもどうやらコニー・ウィリスの作品があるようで。しかもAll Clear書き上げたという情報が！　日本で出るのはまだ２年ぐらい先でしょうけど出たら即買い。